野球肘は休めば治る?投球再開で再発する原因と競技復帰のポイント|池袋・大塚・豊島区の奥川治療院
「野球肘でしばらく投球を休んだら、痛みがなくなった」
「痛みがなくなったので投球を再開したら、また肘が痛くなった」
「何度も野球肘を繰り返している」
「いつから投球を再開していいのかわからない」
野球をしている方の中には、このようなお悩みを抱えている選手もいるのではないでしょうか。
野球肘になると、まず投球を休んで肘への負担を減らすことが大切です。
しかし、休んで痛みがなくなったからといって、必ずしも野球肘が治ったとは限りません。
痛みが軽減していても、肘の組織が十分に回復していなかったり、投球時に肘へ負担がかかる要因が残っていたりする可能性があります。
その状態で投球を再開すると、再び痛みが出ることがあります。
今回は、野球肘が休養によって改善する場合と、投球再開後に再発する原因、競技復帰に向けて大切なポイントについて解説します。
1.野球肘は休めば治る?
結論からいうと、野球肘は休養によって改善する場合がありますが、休むだけで十分かどうかは障害の種類や程度によって異なります。
野球肘とは、投球動作によって肘に繰り返し負担がかかり、痛みなどの症状が生じる状態の総称です。
一言で野球肘といっても、
肘の内側に生じる障害
肘の外側に生じる障害
肘の後方に生じる障害
靱帯や筋肉に関係する障害
骨や軟骨に関係する障害
など、さまざまな種類があります。
例えば、投球による負担が原因で生じた軽度の炎症などは、投球を休止することで症状が軽減する場合があります。
一方、成長期の選手にみられる骨や軟骨の障害では、休養だけでなく、医療機関での検査や専門的な治療が必要になることもあります。
特に肘の外側に生じる離断性骨軟骨炎などは、早期発見が重要です。
そのため、「休んだら痛みがなくなった=完全に治った」と自己判断しないことが大切です。
2.休むと痛みがなくなるのはなぜ?
投球を休むことで肘への負担が減り、痛みや炎症が軽減する場合があります。
投球動作では、肘の内側に引っ張られる力、外側に圧迫する力などが繰り返し加わります。
投球を休止すると、こうしたストレスが減少するため、痛みが落ち着くことがあります。
しかし、ここで注意したいのが、痛みがなくなることと、組織が十分に回復することは必ずしも同じではないという点です。
例えば、普段の生活では痛みがなくても、強い投球動作を行うと再び痛みが出る場合があります。
これは、日常生活で肘にかかる負担と、全力投球時に肘にかかる負担が大きく異なるためです。
つまり、普段の生活で痛みがないからといって、以前と同じ強度で投球できる状態とは限りません。
3.投球を再開すると野球肘が再発する原因とは?
投球再開後に肘の痛みが再び出る理由は、一つとは限りません。
ここでは、主な原因について解説します。
① 肘の組織が十分に回復していない
投球を休んで痛みが軽減しても、靱帯や骨、軟骨などの組織が十分に回復していない場合があります。
この状態で投球を再開すると、肘に再び負担がかかり、痛みが出る可能性があります。
特に成長期の野球選手では、骨や軟骨に関係する障害に注意が必要です。
投球再開の判断は、痛みの有無だけでなく、障害の種類や回復状態を踏まえて行うことが重要です。
② 投球再開時に急激に負荷を増やしている
投球再開後に痛みが出る原因の一つとして、急激な投球負荷の増加が考えられます。
例えば、
「2週間休んだから、もう大丈夫」
と考えて、いきなり全力投球を再開してしまうケースです。
休養期間中は投球による負荷が減っているため、投球に必要な身体機能や負荷への適応が以前と同じ状態とは限りません。
そのため、投球再開時には、投球距離・投球数・投球強度・投球頻度などを段階的に調整する必要があります。
ただし、投球再開の時期や進め方は障害の種類によって異なるため、医師などの専門家の判断に従うことが大切です。
③ 肩・肩甲骨の動きが十分でない
投球は肘だけで行う動作ではありません。
肩や肩甲骨も、ボールに力を伝えるために重要な役割を担っています。
例えば、
肩の可動域が不足している
肩甲骨の動きが十分でない
肩周辺の筋力が低下している
肩の安定性が不足している
といった状態では、投球動作が変化し、肘への負担に影響する可能性があります。
そのため、肘の痛みが改善していても、肩や肩甲骨の状態を確認することが重要です。
④ 股関節・体幹がうまく使えていない
投球動作は、下半身で生み出した力を体幹から上半身へ伝える全身運動です。
本来、投球では、
足 → 股関節 → 骨盤 → 体幹 → 肩甲骨 → 肩 → 肘 → 手
というように、身体全体が連動して動きます。
しかし、
股関節の可動域が不足している
下半身の安定性が低下している
体幹の回旋が十分でない
上半身と下半身の連動がうまくいかない
といった状態では、投球動作に影響が生じる場合があります。
こうした身体機能の問題が、肘への負担に関係しているケースも考えられます。
ただし、これらが必ず野球肘の原因になるわけではありません。
個々の選手の身体機能や投球動作を確認することが大切です。
⑤ 投球数や疲労の管理ができていない
投球を再開した後、以前と同じ練習量に急に戻してしまうことも注意したいポイントです。
特に、
連日の投球練習
試合と練習での投球数の増加
全力投球の繰り返し
十分な休養が取れていない
疲労が残った状態での投球
といった状況では、肘への負担が大きくなる可能性があります。
競技復帰後も投球量と疲労を管理することが、再発リスクを減らすうえで重要です。
4.痛みがなくなったら投球を再開してもいい?
野球肘からの投球再開を考える際には、痛みがなくなったことだけで判断しないことが大切です。
一般的には、次のような項目を確認します。
① 肘の痛みが落ち着いているか
日常生活や必要な動作で痛みがないかを確認します。
② 肘の可動域が回復しているか
肘を曲げたり伸ばしたりする動きに制限がないかを確認します。
③ 肘の組織が十分に回復しているか
骨や軟骨、靱帯などの障害では、必要に応じて医療機関で回復状態を確認します。
④ 肩・肩甲骨・体幹・股関節の状態はどうか
投球動作に必要な身体機能を確認します。
⑤ 段階的に投球負荷を増やせる状態か
医療機関で投球再開が認められた後、適切な負荷管理のもとで投球を再開します。
これらを総合的に確認することが重要です。
5.野球肘から競技復帰するためのステップ
野球肘からの競技復帰では、焦らず段階的に進めることが大切です。
STEP1:肘の状態を正しく把握する
まず、どのような障害が生じているのかを確認します。
必要に応じて整形外科などで診察や画像検査を受け、投球を休止する期間や治療方針を判断してもらいます。
STEP2:身体機能を確認する
肘の状態だけでなく、
肩の可動域
肩甲骨の動き
体幹の機能
股関節の可動性
下半身の安定性
などを確認します。
STEP3:投球に必要な身体機能を整える
医療的に許可された範囲で、投球に必要な身体機能の改善を目指します。
STEP4:段階的に投球を再開する
医師などから投球再開の許可が出た後、選手の状態に合わせて投球を再開します。
一般的には、短い距離での軽い投球から始め、投球数・距離・強度などを段階的に増やしていきます。
STEP5:競技復帰後も身体の状態を確認する
競技復帰後も、投球量や疲労の蓄積、身体機能の変化などを確認することが大切です。
競技復帰はゴールであると同時に、再発予防のスタートでもあります。
6.小学生・中学生・高校生の野球肘は特に注意
成長期の野球選手では、骨や軟骨が発達途中にあります。
そのため、投球時の肘の痛みを軽く考えないことが重要です。
特に、
「休むと痛みがなくなる」
「投げ始めるとまた痛くなる」
「肘を完全に伸ばせない」
「肘の外側に痛みがある」
「肘に引っかかる感じがする」
といった症状がある場合には、注意が必要です。
成長期の野球肘では、骨や軟骨に障害が生じている場合もあります。
投球時に肘の痛みがある場合は投球を中止し、早めに整形外科などの医療機関で評価を受けることをおすすめします。
7.奥川治療院 SPORTS MEDICALが大切にしていること
奥川治療院 SPORTS MEDICALでは、野球肘や投球時の肘の痛みに対して、痛みのある肘だけでなく、身体全体の状態を確認することを大切にしています。
特に重視しているのが、
「なぜ肘に負担が集中しているのか?」
という視点です。
例えば、投球動作に関係する肩・肩甲骨・体幹・股関節・下半身などの状態を確認します。
そして、個々の選手の身体の状態に合わせて、競技復帰に向けたサポートを行います。
もちろん、骨や軟骨、靱帯などに損傷が疑われる場合には、医療機関での診断や治療が優先されます。
奥川治療院では、必要な医療的評価を踏まえながら、身体機能の改善や競技復帰に向けたサポートを大切にしています。
8.野球肘を繰り返さないために大切なこと
野球肘を繰り返さないためには、痛みがなくなることだけを目標にしないことが重要です。
もちろん、適切な休養や治療は必要です。
そのうえで、
投球量を適切に管理すること
十分な休養を確保すること
肩・肩甲骨・体幹・股関節などの機能を確認すること
段階的に投球へ復帰すること
痛みを我慢して投げ続けないこと
が大切です。
野球肘の原因は選手によって異なります。
そのため、身体の状態や投球環境を確認しながら、一人ひとりに合った対応を考える必要があります。
9.池袋・大塚・豊島区で野球肘の再発にお悩みの方へ
「野球肘で休んだけれど、投げるとまた痛くなる」
「何度も野球肘を繰り返している」
「いつから投球を再開していいのかわからない」
「肘だけでなく身体全体を確認してほしい」
「競技復帰に向けて身体を整えたい」
このようなお悩みがありましたら、奥川治療院 SPORTS MEDICALへご相談ください。
当院では、肘だけでなく肩・肩甲骨・体幹・股関節・下半身など、身体全体の状態を確認しながら、スポーツによる身体の不調や競技復帰をサポートしています。
池袋・大塚・豊島区周辺で野球肘や投球障害、競技復帰にお悩みの方は、奥川治療院 SPORTS MEDICALへ。
よくある質問(FAQ)
Q1.野球肘は何週間休めば治りますか?
野球肘の種類や程度、年齢などによって異なるため、一概には言えません。数週間の休養で症状が軽減する場合もありますが、骨や軟骨の障害では長期間の治療や投球制限が必要になることもあります。適切な診断を受けることが大切です。
Q2.痛みがなくなったら投球を再開してもいいですか?
痛みがなくなっただけでは、投球を再開できる状態とは限りません。肘の組織の回復状態や可動域、身体機能などを確認し、必要に応じて医師の判断を受けてから再開することが重要です。
Q3.野球肘が何度も再発するのはなぜですか?
組織の回復が不十分な状態で投球を再開していることや、投球負荷が急激に増えていることなどが考えられます。また、肩・体幹・股関節などの身体機能や投球動作が関係している場合もあります。
Q4.野球肘は肘以外の施術も必要ですか?
野球肘の状態によって異なります。投球は全身を使う運動のため、肘だけでなく肩・肩甲骨・体幹・股関節などの身体機能を確認することが役立つ場合があります。ただし、肘そのものの障害に対する適切な診断や治療が優先されます。
Q5.野球肘から競技復帰するには何が大切ですか?
障害の種類や回復状態を正しく把握し、必要な治療や休養を行うことが重要です。そのうえで、医療的な判断に基づいて段階的に投球負荷を増やし、競技復帰を目指します。
Q6.試合が近いのですが、野球肘でも相談できますか?
ご相談いただけます。ただし、野球肘の状態によっては投球の休止や医療機関での治療が必要です。無理な競技復帰を優先せず、身体の状態を踏まえて対応することが大切です。
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この記事の執筆・監修
奥川治療院 SPORTS MEDICAL
院長 奥川通彦(柔道整復師)



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