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投球の繰り返しによる肘への負担とは?野球肘の原因と予防・競技復帰|池袋・大塚・豊島区の奥川治療院

執筆者の写真: 通彦 奥川
通彦 奥川
10月14日
読了時間: 11分


野球をしていて、このような経験はありませんか?


「練習でたくさん投げた翌日に肘が痛くなる」

「最初は問題ないのに、投球数が増えると肘に違和感が出る」

「全力投球を繰り返すと肘の内側が痛くなる」

「休むと痛みがなくなるけれど、投球を再開するとまた痛くなる」


このような症状がある場合、

投球の繰り返しによって肘に負担が蓄積している可能性があります。


野球の投球動作では、肘に大きな力が加わります。

特にピッチャーやキャッチャーなど、投球回数が多いポジションでは注意が必要です。

しかし、野球肘の原因は単純に「投げすぎ」だけとは限りません。

投球数や練習量だけでなく、肩・肩甲骨・体幹・股関節などの身体機能が関係している場合もあります。


今回は、投球の繰り返しによって肘に負担がかかる仕組みと、野球肘の予防、競技復帰に向けて大切なポイントについて解説します。



1.なぜ投球を繰り返すと肘に負担がかかるのか?


野球の投球動作は、全身を使ってボールに力を伝える運動です。

投球では、

下半身 → 股関節 → 骨盤 → 体幹 → 肩甲骨 → 肩 → 肘 → 手

というように、身体の各部分が連動しながらボールを加速させます。

このとき肘には、投球動作に伴う大きな力が加わります。


特にボールを加速させる局面では、肘の内側に引っ張られるようなストレスが加わり、外側には圧迫するようなストレスが生じます。

こうした負担が繰り返されることで、靱帯・筋肉・骨・軟骨などに問題が生じる場合があります。


1回の投球でも肘には負担がかかっている


投球による肘への負担は、痛みが出た瞬間だけに発生しているわけではありません。

痛みがない状態でも、投球のたびに肘には力が加わっています。

通常は身体がその負担に適応していますが、投球量が急激に増えたり、十分な回復時間が確保できなかったりすると、組織への負担が蓄積する可能性があります。

その結果、最初は軽い違和感だったものが、徐々に痛みへと変化するケースもあります。

「痛みがないから、いくら投げても大丈夫」というわけではありません。



2.投球数が増えるほど野球肘になりやすい?


投球数の増加は、野球肘のリスクに関係する重要な要素の一つです。

特に注意したいのは、普段の練習量に対して急激に投球数が増えることです。


例えば、

  • 普段は30球程度なのに、急に100球以上投げる

  • 連日の試合で投球機会が増える

  • ピッチャーをした後に別のポジションでも多く投げる

  • 練習後も自主練習で投げ込みを続ける

  • 疲労が残った状態で翌日も全力投球する

といった状況では、肘への負担が大きくなる可能性があります。


ただし、何球投げたら必ず野球肘になるという明確な境界があるわけではありません。

年齢、身体の発達段階、投球強度、休養時間、過去のケガなどによってもリスクは変わります。

そのため、投球数だけではなく、身体の状態や疲労の蓄積も含めて管理することが重要です。



3.投球数だけでなく「投球強度」も重要


肘への負担を考えるうえで、もう一つ重要なのが投球強度です。

同じ50球でも、軽いキャッチボールと全力投球では身体に加わる負担が異なります。


特に、

全力投球を繰り返す

球速を上げようとして力いっぱい投げる

疲れている状態でも強いボールを投げ続ける

といった状況では注意が必要です。


また、投球数が少なくても、身体の状態によっては肘に痛みが生じることがあります。

そのため、投球数を減らすことだけでなく、投球強度や練習内容も確認する必要があります。



4.疲労が蓄積すると肘への負担が増える理由


野球肘を考えるうえで、疲労の蓄積は見逃せないポイントです。

投球を繰り返すことで、肩周辺や体幹、下半身の筋肉にも疲労が生じます。

疲労によって身体の動きや力の伝達が変化すると、投球フォームが乱れたり、肘にかかる負担が増えたりする可能性があります。


例えば、

「練習開始直後は痛くない」

「50球を超えると肘が気になる」

「試合終盤になると肘が痛くなる」

という場合、疲労による身体機能の変化が関係している可能性も考えられます。


ただし、こうした症状だけで疲労が原因だと判断することはできません。

投球中に肘の痛みが出た場合は、無理に投げ続けず、適切な評価を受けることが大切です。



5.肘への負担は肩・肩甲骨の動きとも関係する


投球動作において、肩や肩甲骨は重要な役割を担っています。

肩関節には大きな可動域が必要であり、肩甲骨も投球動作に合わせて動く必要があります。


しかし、

  • 肩の可動域が不足している

  • 肩甲骨の動きが十分でない

  • 肩周辺の筋肉に疲労が蓄積している

  • 肩の安定性が低下している

といった状態では、投球動作が変化し、肘への負担に影響する場合があります。


そのため、肘に痛みがある場合でも、肩や肩甲骨の状態を確認することが重要です。

肘の痛みを考える際には、肘だけでなく肩周辺の機能にも目を向ける必要があります。



6.股関節や下半身の動きが肘への負担に関係する?


投球は腕だけで行うものではありません。

地面を踏み込む力や下半身の動きを利用し、その力を体幹から上半身へ伝えることでボールを投げています。


そのため、

股関節の可動域が不足している

下半身の安定性が低下している

体幹の回旋が十分にできていない

下半身と上半身の連動がうまくいかない

といった状態では、投球動作に影響する可能性があります。


もちろん、股関節が硬いから必ず野球肘になるというわけではありません。

しかし、肘への負担を考えるうえで、身体全体の動きを確認することには意味があります。

奥川治療院 SPORTS MEDICALでは、こうした身体のつながりも大切にしています。



7.小学生・中学生・高校生は特に注意が必要


成長期の野球選手は、骨や関節が発達途中にあります。

特に肘の内側には、筋肉や靱帯が付着する骨の成長部分があり、繰り返される投球ストレスによって障害が生じる場合があります。

また、肘の外側では、骨や軟骨に問題が生じることもあります。


成長期の選手では、次のような症状に注意してください。

  • 投球すると肘が痛い

  • 練習後に肘の痛みが残る

  • 肘を完全に伸ばせない

  • 肘を曲げると違和感がある

  • 投球後に肘が腫れる

  • 肘の動きに引っかかりがある

  • 以前より投げにくくなった


特に肘の外側の障害には、初期段階では強い痛みが出ないものもあります。


成長期の選手で投球時の肘の痛みがある場合は、投球を中止し、早めに整形外科などの医療機関で評価を受けることが重要です。



8.肘への負担を減らすために大切なこと


野球肘の予防を考える際には、単に肘をストレッチするだけでは不十分な場合があります。

重要なのは、投球による負担を適切に管理することです。


① 投球数を適切に管理する

年齢や競技レベルに応じて投球数を管理し、過度な投げ込みを避けることが大切です。

特に成長期の選手では、所属する競技団体などが示す投球数・休養に関する指針も参考にしてください。


② 十分な休養を確保する

投球後は、身体が回復するための時間が必要です。

連日の全力投球や、疲労が強く残った状態での投球は避けましょう。


③ 肩・肩甲骨の機能を確認する

肩の可動域や肩甲骨の動き、筋力などを確認し、必要に応じて改善を目指します。


④ 股関節・体幹の機能を確認する

投球動作に必要な股関節の可動性、下半身の安定性、体幹の機能なども重要です。


⑤ 痛みを我慢して投げ続けない

投球時に肘の痛みがある場合は、無理に投球を続けないことが大切です。

痛みを我慢して投げ続けることで、障害が悪化する可能性があります。



9.投球を休んだ後、すぐに全力投球しても大丈夫?


野球肘でよくあるのが、一定期間投球を休み、痛みがなくなったためすぐに全力投球を再開してしまうケースです。

しかし、痛みがなくなったことと、以前と同じ投球負荷に耐えられる状態になったことは必ずしも同じではありません。

競技復帰に向けては、損傷の種類や程度に応じた医学的な判断が必要です。


医療機関で投球再開が認められた後も、一般的には、

軽いキャッチボール

↓

距離や投球数を段階的に増やす

↓

投球強度を徐々に高める

↓

実際の競技動作へ移行する

というように、段階的に負荷を増やしていきます。


ただし、これは一般的な考え方であり、すべての野球肘に同じ方法が適用できるわけではありません。

競技復帰の時期や進め方は、医師などの専門家と相談しながら決めることが大切です。



10.奥川治療院 SPORTS MEDICALが大切にしていること


奥川治療院 SPORTS MEDICALでは、野球肘や投球時の肘の痛みに対して、肘だけを見るのではなく、身体全体の状態を確認することを大切にしています。


例えば、

肘の状態

痛みの場所や可動域、動作時の状態などを確認します。

肩・肩甲骨

投球に必要な肩周辺の可動性や機能を確認します。

体幹

下半身から上半身への力の伝達に関係する身体機能を確認します。

股関節・下半身

投球動作の土台となる股関節や下半身の動きを確認します。


このように身体全体を評価し、肘への負担につながる要素を探していきます。

ただし、骨・軟骨・靱帯などの損傷が疑われる場合には、医療機関での検査や診断が優先されます。

奥川治療院では、必要な医療的評価を踏まえながら、身体機能の改善や競技復帰に向けたサポートを大切にしています。



11.野球肘の予防で大切なのは「投げられる身体」を作ること


野球肘の予防を考えるとき、投球数や練習量の管理は非常に重要です。

そのうえで、肩・肩甲骨・体幹・股関節などの機能を確認し、投球動作に必要な身体の状態を整えていくことも大切です。


奥川治療院 SPORTS MEDICALでは、単に痛みを軽減させることだけではなく、

「なぜ肘に負担が集中しているのか?」

という視点を大切にしています。


目指すのは、痛みを我慢しながら投げ続けることではありません。

身体の状態に合わせて適切に競技復帰し、再発リスクを減らしながら本来のパフォーマンスを発揮できる状態を目指すことです。



12.池袋・大塚・豊島区で野球肘にお悩みの方へ


「投球数が増えると肘が痛くなる」

「練習後に肘の違和感が残る」

「休むと良くなるけれど、投げると再発する」

「肘だけでなく身体全体の状態を確認したい」

「競技復帰に向けて身体を整えたい」


このようなお悩みがありましたら、奥川治療院 SPORTS MEDICALへご相談ください。


当院では、肘だけでなく肩・肩甲骨・体幹・股関節・下半身などの状態も確認し、スポーツによる身体の不調や競技復帰をサポートしています。

池袋・大塚・豊島区周辺で、野球肘や投球障害にお悩みの方は、奥川治療院 SPORTS MEDICALへ。



よくある質問(FAQ)


Q1.何球くらい投げると野球肘になりますか?

野球肘になる投球数は、年齢や身体の状態、投球強度、休養時間などによって異なります。何球以上で必ず発症するというものではありません。特に成長期の選手では、年齢に応じた投球数や休養に関する指針を参考にすることが大切です。


Q2.毎日キャッチボールをすると肘に負担がかかりますか?

軽いキャッチボールでも肘には一定の負担がかかります。ただし、負担の程度は投球距離や強度、球数、身体の状態などによって異なります。疲労や痛みがある場合は無理をせず、休養を取ることが重要です。


Q3.投球数が少なくても野球肘になることはありますか?

あります。投球数だけでなく、投球強度、身体の発達段階、過去の障害、疲労の蓄積なども関係するため、投球数が少なければ必ず安全というわけではありません。


Q4.肩や股関節が硬いと野球肘になりますか?

肩や股関節の可動性が投球動作に影響する場合はありますが、硬いことだけで野球肘になるとは限りません。投球数や疲労、身体機能など、複数の要素を総合的に確認することが重要です。


Q5.野球肘は休めば改善しますか?

休養によって痛みが軽減する場合がありますが、障害の種類や程度によって対応は異なります。特に骨や軟骨の障害が疑われる場合は、休養だけで判断せず医療機関で適切な診断を受けることが大切です。


Q6.野球肘から競技復帰するには何が必要ですか?

まず障害の種類や程度を確認し、必要な治療や休養を行うことが重要です。その後、医学的な判断に基づき、身体機能や投球動作を確認しながら段階的に投球負荷を増やしていきます。



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この記事の執筆・監修

奥川治療院 SPORTS MEDICAL

院長 奥川 通彦(柔道整復師)

 
 
 

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